読書感想文 眠れないほど面白い空海の生涯


 

著者 由良弥生さんの「眠れないほど面白い 空海の生涯」を読みました。


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空海ファンなら

私は弘法大師こと空海にとても惹かていれます。
以前から空海の特に人生について書いている本を探していましたが、本屋さんでたまたまこの本が目に入りましたので手にして読みました。
確かに空海の生涯、生い立ちが書いてあり興味を持続させながら最後まで読むことができました。
空海は平安時代の僧ですが、この時の政治関連の時代背景もしっかり描かれていて勉強になりましたが、逆にその部分は読んでいて、やや面倒臭くも感じました。ですが、その部分もある程度わからないと空海の僧としての働きぶりもよく理解できないでしょうから仕方ないと思います。
空海ファンなら、より深くその時々の事情も理解したいでしょうから、やはりある程度の時代背景は知る必要があると思いました。


ざっくりと楽しむなら

この本を読み終わって、昔観た映画「空海」を思い出しました。
1984年に公開され北大路欣也さんが空海役を熱演したあの映画です。
読んでいると映画のシーンが頭に浮かんでくるくらい、映画の話に沿っていました。それでも、後半の最澄との遣り取りなんかはこの本の方が細かく描写されていたので、読んでいて映画のストーリーをなぞりつつもより深く明確に知ることができて楽しめました。
ただ、「こんなエピソードもあったのか😌」的な新しい発見みたいなのはなかったのが残念です。私の感覚としては、まず、映画「空海」を観て、その後にこの本を読んで細かいところを捕捉する、という読み方がいい様な気がします。
いってみれば、この本で、ざっくりとした空海の生涯を知るということですかね。でも、初心者が読む空海入門書としてはとてもいい本だと思いました。

かしこ

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