オンラインショップの弊害 心身とも不健康になる

 現代生活、仕事面においてもオンラインショップは欠かせないものです。

オンラインショップの黎明期が何で始まったか確かなことは言えませんが、私が意識した限りだと「本」だった様な記憶があります。Amazonで本が売られていてインターネットで注文し、注文した本が家に届くというシステムです。それまでは通常は本屋さんに行き、お目当ての本がなかった場合は他の本屋に探しにいくか、あるいは店で注文するかでした。ところがパソコン越しで本を選んで注文すると数日後に届く、しかも種類も豊富と来たら当時としては結構なイノベーションでした。
それからCDやDVDもネットから買える、気づいたらゲームもネットで注文当たり前になり衣類や生活品等々、車までネット注文できてしまう時代になりました。今ではネットで買えない物なんて無いのではないかと思うほど、何でも買えます。便利この上ないですよね。
しかし、「便利」は楽しみというか人間味も奪ってしまいます。
たまには質の良い酒でも買うかとなった時にネットで探せば日本酒・ワイン・ウイスキーや珍しいビール等もたくさん出て来ます。氏名住所の入力を済ませ、クレジットカード払いか代引きか等を選んであとはポチれば買い物完了、あとはお酒が届くのを待つだけです。楽々ですがそこには何も生まれていません。
しかし、あえて良質の酒類が売っているお店に出向けば、店内で物色していると思い掛けず美味しそうなドブロクや手頃な値段の果実酒を見つけてしまい買うかどか考えたり、日本酒用の徳利を見つけて、とても気に入ったが値段が高くて購入するか諦めるか悩んだり、或いは店員さにお目当てのウイスキーの在庫を聞いたら品切れで、代わりに今まで飲んだことのないウイスキーを勧められて購入したりと、たかがお酒の買い物でもこんだけ未知の体験があるかもしれないのです。
ウェブストアによっては送料無料(完全無料じゃなくても5,000円以上購入すれば無料とかもある)があるので、自分で交通機関を利用して買いに行くより得だというケースもありますが、ポチッて物を買えば買うほど、本当は得られる体験等を省いてしまい、逆に損してしまっているのではないでしょうか。

無駄を省くと、それに付随した「何らかの体験」も一緒に消してします。

それじゃ何だか勿体無いです。
ああ、もちろん人によっては時間がないからとか、身体が不自由な為にオンラインショップを利用されてる方もたくさんいますので、オンラインショップそのものを全批判するつもりはありません。もはや現代社会になくてはならない大切なインフラですからね。

ただ、全てポチって完了では。。。侘しいですよね。

かしこ

コメント