冷蔵庫より愛をこめて レビュー

阿刀田高「冷蔵庫より愛をこめて」

 阿刀田高さんの「冷蔵庫より愛をこめて」を読みました。
この本も遥か昔の10代の頃に読んでいたのですが、ずっと電子書籍化されるのを待っていたところ漸くされたようなので飛びついて読みました。もはや紙の本は書店では売ってませんからね。
これは阿刀田高さんの作品の中で個人的にトップ3に入ります! この本もショートショートなのですが、いずれの話もキレッキレの阿刀田ワールドが効いてます。この小説の初版は何と1978年で、小説としてはかなり初期のもので直木賞候補作品になったそうです。
今読み返して殆どの話の内容は覚えていませんでしたが、人間の脳味噌を食べるとその人の記憶が自分のものになるという話は覚えていました。なぜ覚えていたかというと、私が阿刀田さんのファンになったきっかけの本「恐怖夜話ーミッドナイトの楽しみ方」にもこの話が載っていたからです。ああ、ぜひこの作品も電子化してもらいたい!!挿絵が最高に怖いんですよ~~~
話がそれましたが、この「冷蔵庫より愛をこめて」はブラックユーモアが心の底から楽しめる名作中の名作です。この独特の「奇妙な話」をぜひとも堪能してもらいたいです。そしてあなたも阿刀田ワールドへ。。。

かしこ




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