
3月にアップルミュージックのラジオで、エルトン・ジョンさんが次のように語りました。
「どんな悪い状況にも明るい兆しはある。これはもしかしたら、人々を団結させ、自分も含め僕らがすごく自分勝手な世界において、お互いのことをもっと思いやる機会になるかもしれない。それに、人生って何なのか振り替える時間を僕らに与えてる。人生って、愛、共有、寛大な精神、団結なんだよ。」
とても素敵な発言です。とても共感し、そしてなんだか安心した心持になりました。
何でも便利になりすぎた世の中で現代社会において、私たちはかなり自分勝手身勝手な生き方をしています。少し手を伸ばせば自分の欲望を満たせてしまう様な危うい世の中です。インターネットで何でも買えて、自分が食べたい物を店に行くことなく食べたり、自分が興味ある動画もスマートフォンなどがあれば何処でも何時でも視聴できる。そんな日常ですから欲望が尽きることが有りませんし、次から次へと欲が我々を誘ってきます。正に自我充実の毎日です。そうなると、人に無関心になり、他人を思いやる心は薄れてしまします。エルトン・ジョンの言葉を借りれば、このコロナ禍は、皆が人を思いやる心に目覚めさせる為に神が人類に与えた試練のような気がします。
今は逆に緊急事態宣言により、ありとあらゆる業種が自粛し、とても不便を感じる毎日です。私自身も大好きなボウリングも出来ず、気晴らし目的の外出も全く行かず、ストレスが溜まりに溜まってます。しかし、この時こそ己の生き方を見つめ直し自己反省し、周りの人を思い遣る事を実践するチャンスだと捉えてます。その小さな一歩として、不要不急の外出を控えることが思い遣り行動になります。自身が我慢することで、家族や会社の同僚や近所の人たちが、コロナウィルスに感染するリスクを減らせるからです。
解脱金剛様は、「自我充実は、身も家も国も世界もみな滅びるのであります。」と説かれましたが、正に今、自我没却に努めるさせて頂く勉強の時なのではないでしょうか。
かしこ
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