さらば、永遠のホームランキング

ヤンキースのA-Rodことアレックスロドリゲス選手が8月12日付けで引退しました。
この夏に、ヤンキースとしてはチームの若返りを図りファイヤーセールを実施し、先発ピッチャーのノバ、抑えのミラー、チャプマン、今年で引退宣言したベルトラン、の蒼々たるメンバーを放出して将来のある若手のプロスペクトを多く獲得しました。
その流れで、本来なら2017年まで契約が残ってるA-Rodがまさかの早期引退。チームとしては、来年で引退するであろうA-Rodの枠を、来年まで待たず、すぐに開ける戦略をとったようです。若返りを図った今、確かに、限りある40人枠に将来性のない高年の選手を入れる事は得策ではない。これからの強いヤンキースを取り戻すには、致し方のない方針なのかもしれない。

A-rodが見せてくれた外野スタンドにぶっ飛んでいくホームランの数々、とても素晴らしいものでした。松井選手のホームランも豪快で好きでしたが、A-rodの場合は「いい感じ捕らえたな、けっこ伸びるな、あれ?! フェンス超えちゃったよ!」というのが多くて、タイミングさえあってれば、バットの芯から少々外れていてもホームランになるという印象でした。「パチン!」と捕らえた打球が力強くどこまでも伸びていくイメージ。そんなA-rodのHRが大好きでした。

生涯HR成績696本という実に中途半端な数字での潔い決断。あと4本で700本だし、ベーブルースの714本越まで9本だし、あと一年あれば余裕で達成できそうでしたが、本人は納得しているのでしょうか? 私はもちろん来年の契約満了まで現役を続けてほしかった。きっとファンは同じ気持ちだろう。しかし、あまりにも潔い決断はチームを思えばこその英断なのだろう。

薬物問題を筆頭に、相手の野手に猫パンチして球を落とさせたり、二塁から三塁に向かう途中に「I get! I get!」と叫んで相手にエラーさせたりww 審判にボール判定で不服の表情を見せたり、デットボールを巡って相手キャッチャーと乱闘したり・・・の数々の「問題児ぶり」もありましたが、今想えばA-rodらしいです。

そう、彼は「やんちゃ」でした。ただし、実力のあるスーパースターの中のスーパースターであって、そのうえで、とても「やんちゃ」でした。ジータとは対極的だったけど私はそういう所に魅力を感じていました。

実に残念のことだけど、これも時代の流れって奴でしょうか。ただ、来年いっぱいはヤンキースのアシスタントとして球団に携わるらしいです。

娘二人と抱き合って涙していたシーンが、何とも言えず物悲し気で、A-rodの今の心境が現れているようでした。どんなに偉大な人でも、最後に帰るのは「家族」なんだなって。なんか泣けてきました。

A-rodの一番の想い出は、何時か忘れましたがさよなら満塁ホームランですかね、あれは感動しました。

これからも私の中では「最強のホームランキング」です。

かしこ

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